風に吹かれて、(2)


走る前日の土曜、7/3
週末を迎え、いったん気持ちを一区切りにします。
この日は、身体と頭の中の休息日にしようと思っていました。
早朝目が覚め、外回りを掃いたり、
妻より身長があるので、家の中の高いところを拭き掃除したり。

たまにですが適度に体を動かすのは、良い気分転換になりました。
胸の中も同時に掃除されたようで、きれいに?なった気がします。
ひと通り終えすこしの充実感を感じていた頃、家族たちが起きてきました。
その後はゆったり、いつもの休日です。

7/4(日曜)
深夜0:30、目覚めが良かったです。
身体が軽く頭の中も澄んでいました。

来春、大学受験の下の子はまだ勉強中でした。
冷蔵庫に、飲み物を取りに来た子供とすこし会話し、
そのままリビングで過ごすことにしました。

深夜の静寂は好きな時間帯です。
薄く明るくなってきたころ、リビングのカ-テンをすべて開け本を閉じます。
外は曇り空でしたが、時間の経過と共に青空が広がってきました。
窓から入る光が徐々に澄んできて、明るさを増してきました。
外の空気はまだ冷たいままでした。


6:30
今方までずっと、海沿い散歩をするつもりで気持ちの準備をしていたのですが、
車庫から出して空を見上げていると、
気持ちがとても、ゆったりしたままでいるのを感じました。
こんな日はただ風に吹かれているのも良いかなと、思うようになりました。
行先を変更することにしました。


国道230、
中山峠、頂上手前のパーキングでひと呼吸しました。
昨シーズンは一度も走らずにいたこの道ですが、随分と変化を感じました。
国道拡幅工事の進行状況だったり、
道の脇の小さなパーキングがきれいに舗装されていたり。
渋滞が解消するいつかの完成がたのしみです。


そんなことも思いながら、
遠くの山を眺めたり、体をほぐしたり。



どこに居ても、道の上はとても気持ち良いです。
目の前を通過していくMCを眺めていたり、
道の風景を撮ってみたり。




峠を下っていきます。
国道を走りながら、進む先に羊蹄山が見えてきました。
山頂にかかる雲はなく、堂々とした姿は懐かしさも感じました。
走りながら、迫るその様子を撮ってみたいですが、
自分のカメラではとても危険なことなので、
記憶にだけ留めます。

道道696にスイッチすると、
新しいアパ-トが増えて、こちらも随分と変わりました。
並ぶクルマを見ると、すこしづつ若い世帯が増えているのでしょうか。
何気ないこの道の風景ですがつい立ち止まってしまい、
いつも撮ってしまいます。


絶景だったり、目的地だったりよりも、
そこに行くまでを、進む過程の方が、
記憶に残しておきたい風景になっています。

先程の街並みを抜けるとすぐに、この道の風景があります。
峠を越え、人の暮らしを通り過ぎ、
そして、この風景が見えてきます。



南羊蹄広域農道
羊蹄山を中心に、麓には多くの農道が広がっています。
ここはその南側になります。



すこし走ってエンジンを切ります。
ヘルメットを脱ぐと、
髪の毛に、風が直接触っていく感触が気持ち良かったです。

立ち止まった場所は、作業するエンジンの音だけが静かに広がっていました。
きっと早朝から働いていたのだと思います。

トラクターが近くに来ました。
目が合い、お互いごく自然に会釈して挨拶しました。
ここに止めて邪魔にならないかな?
どうやら大丈夫なようです。
トラクタ-が離れていきます。



135mmのレンズを付けて、道の上を歩いていきます。
遠くから、離れて眺めてる時間が好きです。
何か見てるというよりも、ただ感じてるだけです。
その時間が好きかもです。

ちょうど今立っている左手には、
じゃがいものきれいな花が畑に広がっていました。
一枚撮りましたが失敗しました。いつもことです(汗)

前回と違うフィルムを装填してきたのですが、
露出の感覚が違いますね。現像が上がって気付きました。言い訳です。
同じもの使い続けて、フィルムごとの個性に慣れるのが良いかもです。

戻ってきて、一枚。
あっちに行ったり、こっちに来たりです。
背中に当たる陽は暖かいのに、風が涼しくて、
ゆっくり進む一歩一歩もとても楽しくてです。







新しいシュ-ズはとても気持ち良いです。
踵が地面に触れ、徐々に体重が掛かっていくときのクッションが絶妙で、
いつまでも歩いていたくなります。

普段散歩はしませんが、街を移動で歩くのとは違う時間を感じます。
暮らしの音も無く、街のざわめきもありません。
肌に触れる風の感触や風の匂い。鼻に届く土の匂い、
陽の光の感触や、耳に聴こえてくるささやかさな音。
そして、それを感じられる感性がまだ自分にも残っていることに、

錆び付いてなくて良かったと思うのです。
何故なら、
自分のMCライフはどちらかと言うと、
走ることよりも、何処かへ行くことよりも、
立ち止まってみたり、感じてみたり、そんなことに心地良いものを感じて来たから。
そんな気がしてます。




以前から、ずっと気になってきた道があります。
まわりの視界を遮る背の高いイタドリと笹の茂みを、
横に見ながら歩いていきます。
更にそこから枝分かれして、深い緑の奥へと続く細い道なのです。
何処へ続くのか、その先の景色はどうなっているのか、
ずっと不思議に思っていたのです。




今まで此処で見たことのなかった注意看板が入り口に在りました。
そこにはつい最近の6/24に出没が記されていました。
こんなところにまで下りて来るようになったのか、、

まさかと思う距離に潜んでいたりのここ数年、
不意に出会っての事故も多くなっています。
特に今年は、人と熊の生活圏がとても近くなった怖さを感じていました。

出会わないのが一番です。
周りを見渡せるところに向かって、歩いてまた引き返しました。

広々とした風景を走って行きます。
地形の起伏に逆らわず、まっすぐ通った道を走るのが好きです。



丘を迂回させて道を作ることなく、ただ一直線に何処までも伸びていきます。
ジェットコースターのような道がごく普通にあるのは、
北海道だからこそかもですね。



いまは旅先で、そこに住む人と出会っても、
何かの表情を撮らせてもらったり、
ましてその写真を載せるなんて、もう出来ませんね。
そして自分もきっと、そんな人物写真を撮ることはもう無いのだろうと思います。
様子だけを一枚。




カメラを首から下げて、
のんびり、ゆったり、道の上を歩いていきます。



すこし走っては立ち止まり、
歩いて遠くからまた眺めてみたり。


ゆっくり走って、
ここに在るときをただ感じ、


なにを考えるでもなく、ぼんやりとしているだけです。
たまにシャッタ-を切ってみたり。




ただただ足で歩き、その感触をたのしみながら、
居心地の良い風に浸ってる。そんな感じです。



お昼にはかなり早いですが、
持ってきたおにぎりを食べてみます。
風に吹かれ、外で風景を眺め、外で食べるおにぎりは、
もっともしあわせに感じる一人の時間です。



明日からまた頑張ろう。

コメント

  1. 羊蹄山麓は平らな所が少なくて見通しが良くはないけど丘を巡る道は
    楽しいよね。
    色んな道が在るので飽きることは無いよね。広大と云うことも無いし
    丁度良いのですよ。
    それと、夏場は天気が良いことが多い。日本海側の気候だよね。
    これが胆振地区などの太平洋側だと曇っていて天気悪いから、必然と
    日本海側を走ってしまう。

    適度に風が通るのも好きな感じ。最近、苫小牧に行こうと支笏湖経由で走るの
    だけど、もう湖畔地区を過ぎたら雨が降って来る。
    太平洋沿岸が晴れるのを待っているのです。

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    1. いちさん、こんばんは。
      羊蹄山麓の道は、通り過ぎるだけの道には感じられなくてです。
      その広さも空気感も、立ち止まってじっくりと、味わっていたくなります。
      自然体でいられる、身近な心地よさを感じたりです。
      道の風景も、その中を走っているのも、気持ち良くてたのしいですね。
      僕たちは、ただ通り過ぎるだけですが、
      季節毎の風の匂いに誘われて、また訪ねたくなってしまうのかもです。

      こちら方面の夏場は、天気が安定しているのですね。
      たまにしか来ないので、気付いていませんでしたが、
      そう言われると、確かにかもですね。
      いちさんの好きな太平洋側が、晴れる日が待ち遠しいですね。
      自分も今年は、北ばかりでなく、南側の海へも足を延ばしたいです。
      今シーズンも、お互いたのしんで行きましょう。

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