いい風だ、、(2)


安定を望んでいるのに、安定が続くと不安になります。


何かのチャートではありませんが、山高ければ谷深し、谷深ければ山高し。

自分に限ってですが、いまが永遠に続くように思えてそう錯覚していると、

必ず谷間に入る時期が不思議と有ります。


いつの間にか上向くのですが、その谷間が長く深かったりするので、

備えよ常にで居るのですが、それでもつくづく山あり谷ありだなと思ったりでした。


いまは年齢と共に谷の高低差は小さくなってはいますが、社会に出てからそんな繰り返しばかりでしたので、自分の実感だったりです。


忙しいのは有難いこと。いまの仕事を始めてから特に思うことです。

ひさしぶりの谷間を越えて落ち着いたころ、いままで思ってもみなかったことですが、

自分らしく生きる、自分らしく走る

そんなことをこの年齢になって初めて、ふと思い浮べていました。





無理しない距離でスポルトの旋回をたのしんだり、道の上を歩く時間をたのしんだり、

そんな時間を過ごしてみたいと思っていました。

行って帰って130kmに満たない距離ですが、いまはそれをちょうど良く感じます。





道道527でひと呼吸、
身体をほぐしながらゆっくり道の上を歩いていきます。

ブーツの底を通して足の裏に伝わる歩く感触が、気持ち良かったりです。




橋まで歩いて来て、
平和だなぁ~なんて考えていました。
それは自分のこころの状態のことです。

緑の上を走る風の様子を、ぼんやりと眺めていたり。






この道にも風力発電が立ちました。もう一年くらいになるでしょうか。

以前のような道の静寂はなくなり、
羽が風を切る低周波の人工的な響きは、弱った身体にはすこし堪えます。
それでも、
立ち止まったり眺めたりしながら、この道をこれからも走って行くんだと思います。





静けさにほっとしてこの時間に身を任せてみたり。
自分の居たいように落ち着くまで過ごしてみたり。






いつも同じ道だけど、
きょうはいつもより丁寧に確かめながら走っていたかった。





自分らしく生きる、自分らしく走る。

60を前にしてふと思った些細なきっかけですが、それがどのようなものなのか、
それを探りながらここからまた、新たに走っていきたいと思っていました。



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