8台、(3)


当時、別格に存在感を放つひと際大きなバイク達がありました。
国内の最高峰、ナナハンです。

雑誌で写真を見ても、どこか現実感のないスーパーカーのようなものでした。
実際、路上で見たことなんてほぼ在りませんでした。
その為の資格(限定解除)すらも雲の上のよう、手の届かない遥か遠いものに思えました。

40年前のあのとき、
カタナに乗りたい。カタナでこれからの人生を走ってみたい。
その一心でした。

その免許は教習所で取得できるものではありませんでしたから、
まるで義務教育と、ひとりの社会人の責任みたいな?そんな大きな差に思えていました。
強く自分を突き動かさなくちゃ手にすることすら出来ない。

大学4年、中古のGSX750S(ナナハン カタナ)を迎えた時、
やっと、やっとの納車のとき、
意外と高揚は無く、静かな気持ちで自分に満足していました。
これからが始まる、、そう思えた瞬間でした。

当時セパハンは違法で、カタナ狩りの検挙に怯えつつ道内を走り回っていました。
本当はノーマルのまま堂々と走れる1100が理想でしたが、
逆輸入車なんて敷居があまりに高すぎて、更に雲の上の存在でした。

タンクを抱え込むように走るスタイルに、
乗るたびにカタナの存在を実感でき、いつしか走ることそのものが、
とてもたのしくなっていました。
そうそう、これがずっと求めいたこと。
ただ走るだけなのに、好きなMCで走ることがこんなにたのしいなんて。

体形が、座高たかく短足なのに腕が妙に長いです。
なので、コンパクトなMCは身体が余ってしまいます。
カタナは自分の体形にフィットした理想でした。
両足もちゃんと地面に届きますしね。

ナナハン カタナ。
今思えばもっと写真を撮っておけば良かった。
何処で撮ったのかすら、もう分からない2枚。




8台のMC、
社会人になってからの5台は、
いつかまた、気まぐれに書いてみたいと思います。



コメント

  1. 名車、カタナ。今見ても新鮮さを失わず、美しいですね。そしてまとったオーラがある。
    手元にある1990年6月22日号『RIDERS CLUB No163』を見ると、根本健氏が限定生産のスズキ70’sモデルを巻頭特集で取り上げ、絶賛しています。
    CB750Four、ZⅡ、CB750F、カタナ…。空冷時代の、伝説的名機たち。
    その背中に憧れて、僕らは路上にいました。
    それにしても、カタナは美しい…。
    またがったこともないのに、何回か見た実車の印象を、久しぶりに思い出しました。

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    1. 樹生さん、コメントありがとうございます。
      ナナハン、、あのころ憧れのその響きは、限定解除の難易度もあって、
      簡単には手が届きもしない、特別な存在達でしたね。

      自分はそのころ、ナナハンに乗りたいというよりも、
      スズキ カタナに乗りたい気持ちが強くなっていました。
      なのに、それは無理だとどこか中型免許のまま妥協していたり、
      自分を誤魔化したままでいること、その気持ちのままMCと接していること。
      MCに対してそれは、とても失礼なことだと思うようになっていました。
      踏み出したのは、そんな自分を断ち切りたかったのもありました。
      こうして書くと変な人に思われそうですね。でもMCに対してそんな考え方を当時していました。
      その後、排気量は変化しましたが、空冷カタナだけは唯一最も長く、
      愛着をもって付き合ったMCのひとつになりました。

      ナナハン・カタナと始めたMCライフ、多くの意味で始まりの1台となった気がします。
      そして現在、ときには振り返ったりしながら、
      残りのMCライフをつづけていたいなと思っていたりです。

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